戦車というものは、基本的に前面が最も装甲が厚く、側面、背面、上下面と薄くなっていくのが普通です。
ところが戦車が発達した第二次世界大戦以降の戦車でも、その原則に当てはまらないものもあるようです。
タンクテクノロジーという戦車工学系の本によると・・・
M24チャーフィーの装甲は、前面24mm側面24mm背面24mm上面24mmと見事なまでの箱戦車(ただし部位によって違うよう)。
T72の砲塔は、前面275mmに対して側面は290mmだそうです。
しかしこの本は装甲版の板厚例のリストの選択がいろいろと面白いです。
リスト一番上に書いているのが何故かシャーマンジャンボ!http://combat1.sakura.ne.jp/M4A3E2.jpg
2番目に載っているM26パージングより装甲が厚い、なんちゃってシャーマンです(笑)
どの面も装甲厚が同じというのは搭乗者からすると戦いやすそうですね。
敵に正面を向ける必要が無いわけですし。
私が戦車についていつも思うのは、なぜキャタピラを守らないのかということです。
いくら車体が重装甲でも足回りは(私が知っている範囲では)大して守られていないことが多いのが不思議です。
>キャタピラを守らない
素人の考えで言うと、足回りに重すぎる装甲を付けると整備性が悪化するからだと思います。
乗用車と違って、常に設備の整った場所で整備されるとは限らず、
時に砲弾が飛び交う戦場で整備する場合がある事を考えると
泥等が詰まって足回りがおかしくなる度に
重い装甲をいちいち付けたり外したりしていたら、
進軍速度が落ちたりとか敵に狙われるからだと思います。
ただでさえ整備性の悪いティーガーでそうなったらと思うと…
あとは、砲塔の仰角も関係があるかと思います。
遠くの敵に当てる為にわざわざ下に向ける必要がなく
近接距離だったら水平角で撃てば敵に当たります。
本当に素人の考えですみません…
>野家さん
チャーフィーの場合はWW2末期の軽戦車で、最低限必要な装甲を全面に施した感じかと思います。
ただ実際には所詮軽戦車なので、朝鮮戦争でT34/85相手には役にたたなかったわけですが・・・。
>フレンさん
こちらも考えたことがなかったのですが、確かにキャタピラに装甲をつけると足回りの整備が恐ろしく大変そうですね。
あとは被弾する確率は上にいくほど高くなるので、足回りは車体や砲塔よりは被弾しにくい位置にあります。
重量の中で限られた装甲を回すのなら、足回りよりも他の部分ということなのでしょう。
ちなみに足回りに装甲がある戦車として知っているのは、マチルダ2ぐらいです。
4号戦車の側面追加装甲もありますが、あれはデフォルトで付いているわけではないので。